たのしいお茶ライフ 南部鉄器の魅力

たのしいお茶ライフ 南部鉄器の魅力

豊かな水筒ライフの中で、湯を沸かす作業に不可欠なのが「ヤカン」。
我が家は機能的でかわいいデザインのヤカンを使っていたのだが、最近、ある理由で意を決してやかんの代わりに鉄瓶を買った。
普通のヤカンと違い、鉄瓶は重く、場所をふさぎ、手入れの手間もかかる。
そんな厄介なものをあえて買った理由、それは貧血予防である。(貧血の話は後日)
お茶好きな私にはぴったりの鉄分補給方法だ。
鉄瓶で沸かした湯で毎日お茶を淹れれば、「鉄棒の味」のする鉄シロップを二度と飲まずに済むはず。そうでなければ困る。
(なぜ鉄棒の味を知っているのかは自分でも不明)

「鉄瓶と言えば南部鉄器!」と思ってネットで買おうと気楽に調べているうちに、伝統工芸品でありながら、今はいろんなデザインがあることが分かった。
しかも、同じサイズの鉄瓶でも価格にかなり開きがある。いったい何が違うんだろう?
私は悩んだ末に、東銀座にある「いわて銀河プラザ」という岩手の物産館まで足を運んでみた。
そこはまるで小さめのスーパーのような豊富な品揃え。生鮮食品、菓子、乾物、工芸品などが所狭しと並んでいる。
私が目指す鉄器コーナーには、ずらっと鉄瓶から急須、その他いろんな鉄製品が展示されていた。
やはり値段がかなり違う。違いがよくわからないので、店員さんに思い切って聞いてみた。
すると「新しいデザインは鋳型を一から作るので値段が上がります。」とのこと。そっかー。
私が行った時には、ちょうど中国からの観光客がたくさん購入した後で、品薄状態だった。
ちなみに中国からのお客さんには、伝統的なタイプが人気があるとか。
私の鉄瓶購入の目的は鉄分補給だ。デザインにはあまりこだわらない。
ならばなるべく安く買いたい、と思い、オーソドックスでお手頃価格な鉄瓶に決めた。


鉄瓶が我が家に宅配で届いた日の夜、帰宅したオットが台所のコンロの上に鎮座する鉄瓶を見て、「おお、かっこい〜!」とうなった。
そう、かっこいいのである。調理器具の枠を超えた威風堂々たる貫録があるのだ。
手入れが必要なのも、これなら惜しむ気がしない。
沸かした湯に水道水以上の付加価値がついたことで、湯を無駄にしない気持ちにもなる。
ただしやっぱり重いので、我が家は2L未満の少し小ぶりのサイズにした。普段はこれでもじゅうぶん足りる。
ビジュアルの良さ等々による思わぬ効果もあって、満足度は120%!

水にこだわりのある方、手軽に鉄分補給したい方、鉄瓶おススメです!

夏の水筒にはこれ!冷茶で暑さを吹き飛ばそう!

水筒の記事の中で、北欧緑茶のことを書いた。
http://d.hatena.ne.jp/fuyushirazu/20140521#p1
北欧…緑茶?と思う方もいるだろう。北欧と言えばコーヒーが有名だし。
そこで少し詳しくご紹介。

私が飲んでいる北欧緑茶は花などの入ったいわゆるフレーバーティー。ホットももちろんだが、アイスでも超美味しいのである。
メーカーはスウェーデンの「ティーセンターオブストックホルム」。
ノーベル賞とゆかりのある「セーデルブレンド」が有名なお茶メーカーだ。
私はこのお茶を前述の中国茶用の水筒にいれて持ち歩いている。詳しくはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/fuyushirazu/20131213#p1

オススメは「スカンジナビアンフォーシーズンズティー」の「夏」茶だ。ほんのりと甘い香りのする華やかな印象のお茶で、冷茶で飲むとスッキリしていてとても美味しい。
日本の水出し緑茶と同じ作り方でできるので、特別なことは一切必要なし。
長時間水出ししても渋みが出ないので、前日の夜にポットに作っておいて翌朝水筒に入れても良いし、外出先ですぐ飲めなくても良いなら中国茶の水筒に出かける前に作って持ち歩いていればOK。
いわゆるお茶パックに茶葉を詰めてタンブラーで持ち歩くのも手だ。

このフォーシーズンティーは名前の通り、春夏秋冬4種類あり、全部緑茶ベースである。
個人的な印象としては、春はベルガモットの香りの爽やかなお茶、秋はレモンピールの香りと少しスモーキーな感じ、冬も甘いながらもほのかに香ばしい印象。
水出しに向いているのは春と夏。
ただこのお茶メーカーは大量生産をしないため、専門店でしか手に入らない。デパートにも卸さないという徹底ぶり。

お値段はちょっと張るので、節約という点では贅沢ではある。
強固な意思があればコストを抑えても水筒ライフは継続できるが、私の場合は根がズボラなので、一手間かけてでも水筒にしたいと思う何かが必要だ。
それでも、自販機でペットボトル飲料を買うよりはずっと低コスト。
というわけで、水筒じゃないと味わえないスペシャルなお茶で、水筒ライフを充実させてみませんか?

夏におススメ!節約マイ水筒

最近、水筒の記事にたくさん来ていただけるようになった。
http://d.hatena.ne.jp/fuyushirazu/20131213/p1
みなさん、節約のためにマイ水筒をお考えなのだろうか?
ならばここで一言、ほんとにおススメです!

特に暑いシーズンは飲む量も多くなるので、最初の1本をマイ水筒に変えるだけで結構節約になる。
そこで、水筒についてもう少し詳しく書くことにした。

私はシチュエーションに応じて複数の水筒を使いわけている。
季節や移動距離、バッグの大きさによっても、持てる水筒が違うからだ。
いくつか使ってみて、良かったものをご紹介。

マイ水筒のメリットは、まず節約になること、そして自分の好きなおいしいお茶が飲めること。
ではデメリットは?
水筒を使うデメリットとしては、水筒にお茶を入れるために、急須やポットも使うところだ。
つまり使う食器が多くなり、後の洗い物が増えてしまう。これはちょっと難点と言えるだろう。
そこでお勧めなのが、この水筒。

華泰茶漉し付エコ水筒
http://www.chinatea.co.jp/t-buddy.html
台湾の中国茶専門店が考案した、中国茶のための水筒。

この水筒のユニークな点は、茶漉しがボトルの底にさかさまについているところ。
中国茶であれば、この水筒一つで急須と水筒を兼務してくれる。
ご覧になるとわかるのだが、茶漉しが底についているので、上下両方にふたがある。
「底からこぼれちゃうんじゃないの?」と思われるかもしれないが、きちんとふたを閉めれば大丈夫。
私は数年使っているが、正しく使っていれば水漏れしないようだ。
また、中国茶は紅茶や日本茶と違い、長い間お湯で抽出していても渋みが出ない。
水筒に茶葉を入れっぱなしにしていても問題ないのである。
また、この水筒は中国茶だけではなく、緑茶の水出しにも適している。
私はこの水筒に北欧緑茶を入れて持ち歩いている。
外出先で、ひんやりしてて、しかも香りが良くて超おいしいお茶が飲めるのである。
(北欧のお茶についてはこちらhttp://d.hatena.ne.jp/fuyushirazu/20140625#p1
水筒のサイズ展開は特大・大・小の3つ。我が家には全部あるが、一押しは小サイズ。
小ぶりなバッグにも入り、重さもメタル製の水筒よりずっと軽い。

タイガー(TIGER) 水筒 ステンレスミニボトル 「サハラマグ」 軽量(夢重力) ラズベリーピンク 200ml MMP-G020-PR
http://www.tiger.jp/products/mujuryoku/
0.2Lサイズはとてもシンプルな構造と軽さが特徴。
容量はまさにコップ一杯分だが、短時間の外出の時などはこれで十分。
マグタイプなので蓋の構造がシンプルだから洗うのも簡単。
夏は冷たいお茶やコーヒーを入れて、氷を少し入れておけば、2時間後でも冷たくておいしい。
カバンの中で倒れていることもあるが、今のところ水漏れは無し。
蓋を開けた時に蓋から少し水滴が落ちるが、気を付ければテーブルや服にぽたぽた落ちることを防げる。
女性の小さいバッグにも入っておススメ。男性にはちょっと小さいかも。

タンブラータイプ
短距離や短時間の移動であれば、いわゆる水筒ではなく、閉め口のしっかりいたタンブラーがおススメ。
構造がシンプルで洗いやすいし、急須を使いたくないなら出かける前にお湯とお茶のティーバッグを入れて抽出しておくこともできる。
タンブラーならお茶もコーヒーもいける。素材によってはカフェラテなど、牛乳も入れられる。
食洗機対応のタイプだとなお良いだろう。
ただし、選ぶときは閉め口がしっかりしたものを選ぶこと。
作りがちゃちなタンブラーは閉め口が完全にふさがらないため、バッグの中でこぼれてしまう可能性も。
私が普段使っているタンブラーにはメーカー名が書いてないのでお勧めできないのだが、たまに使うBodumのタンブラーは口がかなりがっちりしている。
水筒と違い密閉度は下がるが、短距離の移動の際にカバンに縦に入れて持ち歩くのには便利。

【正規品】 BODUM ボダム TRAVEL PRESS SET トラベルプレスセット 0.35L RED K11102-294
http://www.bodum.com/jp/ja/shop/detail/K11067-294/
これはコーヒープレスとタンブラーの両方に使えて便利である。
熱いものを入れても持つところにカバーがしてあるので握りやすい。
手洗い推奨だが、食洗機もOK。

サーモス 水筒 真空断熱ケータイタンブラー 0.29L ライムグリーン JND-290 LMG
上記のタンブラーと違いちょっと重みを感じるが、こちらは保冷両方OKで、私の手はさほど大きくないが片手でしっかり持てる太さ。
私の買った色はブラックだが、安っぽくないし落ち着いているのでオットも持てそう。
最近の水筒は軽量、スリム、コンパクトを追及している一方、蓋の部品が多くて厄介だが、これは蓋パーツは一つに細いパッキン2つなので、比較的手入れが楽ちん。
暑い夏に質の高い冷茶を入れたい時は、氷を入れたくないのでこれはおススメ。
なお、食洗機がNGなのと、乳製品は入れられないのでご注意ください。

次はおススメのお茶とコーヒーをご紹介!

選択日記 こどものおやつ

少し前から、選択日記を推奨するジーナ・アイエンガー博士の著書『選択の科学』を読んでいる。
とても面白い本なので、読み終わったらブログに書評を書きたいと思っているのだが、本の中に日本の学生に行った調査についての記述があり、一日の中で「選択した」と思っていることの数が、アメリカの学生よりもかなり少ないことが紹介されていた。
そこで、自分の日常の選択回数を数えてみた。ちなみに本日分。
すると、27回だった。本の中の日本の学生よりは多いが、自分としてはちょっと少ない印象。

今日行った選択の中で、「いつも悩むんだけど、結果が変わらない」と選択するたびに思っているのが、タロウの友だちが遊びに来た時用のおかしである。
時々、タロウのお友達が我が家に遊びに来て、ゲームをしたりしている。
3時を過ぎるとおやつタイムだ。小さいお菓子を持参する子もいるが、たいていはこちらで用意する。
私が選ぶ場合。のどに詰まりにくいもの、子供が好きそうなもの、などを基準に選ぶ。
そうすると、おせんべいやポッキーなど、いつも同じようなお菓子になってしまう。
タロウの友達の間で人気なのは、イチゴ味のおかしだ。
そこで、今日もイチゴ味のお菓子を一つ購入。でもこれだけでは寂しいので、おせんべいを追加。
どちらもいつものお菓子である。うーん。
そこで、ビスケットも購入。これもほぼ毎週買っている「いつもの」だ。うーん。
悩んだ末、他のお菓子は買わずにレジへ。このお買い物は5分程度だった。
いつものお菓子を買うのに、3分は長い気がする。いつも買っているのに、5分。

いつも利用するスーパーはちょっと小さいため、子ども向けのお菓子の選択肢が多くはない。
でも大型スーパーに行って選択肢が広がっても、「同じものを繰り返し買う」傾向はあまり変わらない気がする。
むしろ、選択にかかる時間が長くなるだけではないか。今度やってみよう。
この辺についても、本の中で触れているかもしれない。先を読むのが楽しみである。

書評 「学校って何だろう」

書評 「学校って何だろう」

最近、なぜか教育や学校に関する本を読むことが続いている。
息子が小学生なので、学校について素朴に興味を持ったという本もあれば、たまたま読んでいたら教育について語られている章があった、というものもある。
さて、そんな中で学校に関する素朴な疑問について考えるヒントをくれる良い本をご紹介。

学校って何だろう―教育の社会学入門 (ちくま文庫)
苅谷剛彦 著 ちくま文庫

本書は、1997年9月から約半年間、著者が『毎日中学生新聞』に連載した文章をもとにまとめられて文庫化されたものだそうだ。
今から10年以上前に書かれた文章ながら、ゆとり教育から大きく転換している現状を考える上で、本書が触れている数々のテーマは、決して古ぼけてはいない。
「どうして勉強するの?」からスタートし、試験、校則、制服、教科書、生徒に明示されていない「隠れたカリキュラム」、先生の仕事、等々。
大人になり、親になった今でも、「うーん、何でだろう?」としばし考えてしまうテーマを、丁寧にひも解いて問いかけてくる。
ただし、本書には問いかけはあるが、答えは書かれていない。
なので、読み手によっては「だから、私はどうすればいいわけ?」と苛立つ人もいるかもしれない。
しかし、これらの多くのテーマには、単純明快な答えはない。読み手が生徒か、教師か、親か、男か女か、世代によってもおそらく違う答えや考えが出てきそうである。
著者は答えを示さないことについて、「はじめに」にその理由を書いている。

『…自分の頭で考えてこそ、自分なりの答えにたどり着ける―それが、この本の出発点になります。』

テスト慣れしてしまった詰め込み教育時代の人間には、これはちょっとしんどい。
だが、あえてそれをする価値のあるテーマが満載だ。

すべての章に学ぶことの多い本であるが、特に読み返したいのは「第7章 生徒の世界」である。
中学生が、個性と規律の間で「自分」でいることの難しさが、生徒の目線に近づいて説明されている。
「みんないっしょ」という集団行動重視の姿勢と、現代的な「個性の尊重」は、自分が中学生だった当時も、親になった今でも、その兼ね合いはとても難しいと感じる。
私には、昔に比べれば、子どもの個性を大事にしてもらえる場面は増えてはいると思える。
それでも、保護者として見る学校現場は、今も大きく集団主義的だ。
そして、いつしか子どもは学校にふさわしい自分を「演じる」ようになる。
演じようとしている生徒が持つ個性を、それがいかに光るものであっても、集団主義を重んじる学校側が受け止められるのだろうか。

他にも、学校には時代遅れと感じる制度や指導が今も息づいている。
それを強く感じるのが、いじめや不登校への対応だ。
私の知る限り、小学校のいじめや不登校に対する対応は、地域差、学校差もあるかもしれないが、まだかなり未整備だ。
ニュースでも、やる気のない教師、校長、教育委員会の姿勢を厳しく問う記事が多い。
一方で、人間関係にトラブルはつきものである。老若男女、古今東西いつでもどこでも起こりうる。
子供たちが、小さい教室で、まったく同じ顔ぶれで毎日ずーっと一緒に過ごしていれば、そりゃあトラブルが起きてあたりまえだ。
その集団に対して、担任の先生は長期にわたってほぼ一人で向き合う。授業して、生活指導もして、トラブルにも対処して…。
いったいどこまでが先生の仕事なんだろう。

本書にも出てくるが、多くの教員が、本来の教師としての仕事は「教科指導」であると答えている。
それであれば、教科指導以外のことは、それを専門とする人に多くを任せてはどうだろうか。
保護者はたいていこう願っている。
「良い先生とは、授業が面白く、生徒の心をよく理解し、保護者には社会人として常識ある対応をし、学級内で起こる様々な問題に情熱と責任感を持って対処する人」
だが、生徒だったころも、親になった今も、こんなスーパー教師にはほとんど会ったことがない。
学校での様々な指導や問題解決を、教員免許を所持する人だけでほぼ独占的に行うのは、もはや現実に合わないのではないだろうか。
教育現場に、心理カウンセラーをはじめ、学校経営に必要な専門職がもっと進出して分業化を進めることは、親としては現実的な対応だと思うのだが、そういう話は聞こえてこない。
学校側にはありえない話なのだろうか。それともお金の問題か?

先進国が加盟するOECDの調査によると、公的資金による教育機関への支出額がGDPに占める割合を比較すると、日本は加盟国31か国中、最下位だそうだ。ちなみに最下位は4年連続。(2013年現在)
一方、社会が学校に求めるものが増えるにつれ、教員の仕事はどんどん増えている。
息子の小学校では、音楽の先生が給食費の管理を任されていて、ちょっとトラブルが起きていた。
この先生を責める気にはならない。むしろ音楽教師が何百人分ものお金の管理をやらざるを得ないことの方が問題だ。
こう考えると、教師が悲鳴を上げるのは自明の理だ。
しかし、教育に携わる人を多様化するにしても、先立つものがなければどうにもならない。

息子はまだ小学生だが、いずれこの本に出てくるような疑問や不満、不安を感じ、言葉でぶつけてくることもあるだろう。
その時にはぜひ本書を読むことを勧めたい。
その上で、それぞれの考えや体験を共有したり、少し引いた目線で、深く、かつ俯瞰的にとらえる力を培うきっかけになるのではないだろうか。
教育社会学という聞きなれない分野ではあるが、教育について自分なりの考えを深める手がかりとなる一冊である。

スロベニアについて知ろう!ソチオリンピック最終回

スロベニアについて知ろう!ソチオリンピック最終回

スロベニア、史上最多8個のメダル獲得!!

ソチオリンピックが終わっちゃった。
閉会式も終わり、テレビでは名場面が流れているが、そうした余韻に浸る時間もそろそろ終わりのようだ。
そんな中、遠いスロベニアでは、一人のビッグアスリートのオリンピック引退を報じている。

『ティナ・メイズ、次のオリンピック出場せず』
http://www.sloveniatimes.com/tina-maze-ends-olympic-career-in-sochi
ちなみに、NHKティナ・マゼとしていた。スロベニア語ではどっちなんだろう?
今大会2つの金メダルを獲得した30歳の天才スキーヤーは、次のオリンピックには出場しないことを決意した。
彼女はオリンピックに出場するまでの自身の状況をこんな言葉で表現している。
『The waiting for the Olympics was killing me,…』
スキーに限らず、世界選手権、ワールドカップなど、毎年開催されている世界的なレースでも結果をだし、その途中で「勝手の違う」オリンピックにも合わせていくというのは選手にとって大きな負担なのだろう。

ティナ・メイズもさることながら、ジャンプのピーター・プレブツも銀、銅の2つのメダルを獲得している。
この若き天才ジャンパーは、スロベニアでとても好かれているらしい。
プレブツの人柄を紹介している記事がある。
タイトルに『スロベニアのヒーロー』とするくらいだから、ティナ・メイズと並び国民的な大スターなのだろう。
http://www.sloveniatimes.com/sochi-fairytale-peter-the-muscle-slovenian-olympic-hero
記事によると『クールで親しみやすく、おっとりした』『地に足の着いた』人なのだそうだ。
こんなエピソードもある。試合や練習がない時、彼は家族のために薪割りをしているという。
『夏には、冬に暖を取ることができるようにしておかないとね』
21歳の若者の言葉とは思えぬ、なんとも堅実な人である。

スノーボードのザン・コシールも2つのメダルを手にした。
金メダルでこそないが、一人で2個のメダルはやはり大したものである。
http://www.sloveniatimes.com/sochi-snowboarder-zan-kosir-wins-8th-medal-for-slovenia

スロベニアが今大会で獲得したメダル数は、金2個、銀2個、銅4個の計8個。
メダルには届かなかったが、アイスホッケーもスロベニアの歴史に残る初勝利を挙げた。
人口は群馬県、国土は四国ほどの小さな国とは思えぬすばらしい健闘ぶりだ。

おめでとう、スロベニア!おめでとう、日本!

スロベニアについて知ろう!ソチオリンピックその7

スロベニアについて知ろう!ソチオリンピックその7

ティナ・メイズまたも金メダル!アイスホッケーも準々決勝進出!

最初にSlovenia Timesを読んだ時は、びっくりしすぎて自分の英語力の方を疑ってしまった。
でも何度読んでも、ティナ・メイズは2つ目の金メダルを手にしたと書いてあるし、アイスホッケーではオーストリアを破って準々決勝進出を決めたのだ。
すごすぎるぞ、スロベニア

ティナ・メイズは今回の回転の前に、大滑降でも金メダルをもらっている。
大滑降と大回転で同時に金メダルを受賞した選手は、ティナ・メイズが史上2人目だそうだ。
オールラウンダーとは聞いていたが、金メダル取っちゃうってすごいなあ。
http://www.sloveniatimes.com/maze-wins-giant-slalom-gold

アイスホッケーも何だかすごいぞ。
Slovenia Timesの見出しも『SFだ:スロベニア、オリンピック準々決勝進出(Science Fiction: Slovenia in Olympic Quarter-Finals)』だ。
すべての試合で挑戦者であるスロベニアが、オーストリアに4-0で勝利し、準々決勝進出の切符をもぎ取ったのだ。
スロバキアには勝ったものの、強豪アメリカ、ロシアに負けて、「でもオリンピックで1勝できたんだから良かった」なんて思っていた自分が恥ずかしい。
でも、この勝利に選手ですらびっくりしている様子。
『信じられない。自分たちのしたことがいまだに信じられないよ』とコメントしている。
いくつかの選手のコメントのうち、比喩なのかちょっと意味が分からなかった一文があった。
"We left our harts on the ice, for Slovenia."
hartは雄ジカ。誰も予想しなかった準々決勝進出という偉業を達成し、ホッケー小国スロベニアの名をオリンピックと言う大舞台に刻んだ、という感じのことだろうか。
http://www.sloveniatimes.com/slovenia-beat-austria-to-earn-quarter-finals

日本もジャンプ団体が銅メダル!
インタビューを聞いた時はもう泣いちゃいそうだった。
葛西選手がとにかくすごい。他の選手も難病を抱えたり怪我してたりと、コンディションとしては良くないどころかむしろ厳しいはずだったのに、あきらめずに立ち向かったその姿はもう言葉で表現できないほどだ。
情熱よりも熱い、執念という言葉さえも超えるほどの、何かすさまじいものを感じる。
本当におめでとう!

ノルディック複合の渡部選手も6位入賞!
クロスカントリーではちょっと残念だったけど、最後まであきらめずに走る姿にタロウも熱くなっていた。

まだまだ続く、オリンピック。でも今回はスロベニアと日本の選手の健闘と勝利に祝杯だ!
おめでとう、スロベニア!おめでとう、日本!